サウナでリフレッシュしたいのに、すぐにのぼせてしまうというお悩みはありませんか?それは頭が熱によるダメージを受けているサインかもしれません。
近年、サウナで見かけることも多くなったサウナハットは単なるファッションアイテムではなく、熱から守るためのプロテクターという役割を担っています。
本記事ではサウナ・スパ健康アドバイザーの資格を持つ筆者が、なぜサウナハットが必須なのかという理由とおすすめの素材・機能を解説します。
この記事を読み終えることで、あなたはサウナハット選びに迷うことはなくなるでしょう。
サウナハットとは?効果と必要性を解説
サウナハットの優れた効果とは?
サウナハットを被ることによって得られる効果やメリットは5つあります。
サウナハットの効果 | コメント |
1. のぼせ防止 | 頭部の過剰な昇温を防ぐことで、体感温度を下がり、サ室の滞在時間を長くすることできます。 |
2. 深部体温の上昇 | 滞在時間が長くなることで、深部体温が効率よく上昇し、水風呂がより気持ちよくなります。 |
3. 髪や頭皮へのダメージ軽減 | 熱や乾燥から守ることで、髪のパサつきや痛みを最小限に抑えられます。 |
4. 瞑想効果 | 視界や聴覚への刺激を抑え、マインドフルネスを深める環境を整えます。 |
5. 高温席でも快適 | ストーブからの輻射熱(ふくしゃねつ)をダイレクトに防ぎ、サウナの効果を最大限に引き出せます。 |
サウナハットは被ったほうがいいのか?

効果があるのはわかったけど、本当に被ったほうがいいの?



正直、旅行先などに持って行くの面倒な時はタオルを巻くこともあるよ。でも、初心者にはサウナハットの着用を強くオススメしています!
サウナハットは必ずしも全員が必要なアイテムではありません。しかし、サウナに慣れていない初心者や、髪へのダメージを気にする方には、メリットがデメリットを上回ります。
正しい知識を持って、自分に合った選択をしましょう。
また、サウナは公共施設であり、サウナ室の席は譲り合いが必要です。 毎回好みの場所に座れるとは限りませんから、高温な場所(上段)に座っても快適に過ごすため、サウナハットは非常に有効です。
サウナハットの選び方【完全ガイド】


サウナハットといっても、各メーカーがさまざまな特徴をもつ製品を販売しています。そのため、ベテランサウナーも、どのサウナハットを選ぶべきか迷うことがあるのではないでしょうか。



どれくらいの選択肢があるのでしょうか。



国内主要メーカーだけでも10社以上あって、初心者が選ぶのは大変かも……まさに群雄割拠の戦国時代です。
サウナハット選びで重要なポイント
サウナハット選びで最も重要なのは、熱から髪を守る遮熱性です。
遮熱性は素材、生地の厚さ、サウナハットの形状(頭部のカバー範囲)の3つで決まります。素材と形状は遮熱性に大きく影響するため、購入前にしっかり確認しましょう。
一般的なサウナは80℃を超えていることもしばしば、施設によっては120度や130度という高温な場合もあるでしょう。こうした環境に身を置いていると、髪に深刻なダメージが及ぶと言われます。
そのため、遮熱性は意識したうえで選びましょう!
サウナハット選びでチェックすべき5つのポイント
私がサウナハットを選ぶうえで大切にしている5つのチェックポイントを解説していきます。
- 素材・生地の厚さ
- 形状(頭のカバー範囲)
- 利便性(使いやすさ)
- メンテナンス性(お手入れ)
- デザイン性



大前提として上記ポイントを踏まえても「思い出」には勝てません。この施設は良かったという思い出で購入するケースもしばしばです。
ちなみにサウナハットは、フィンランドで1200年代から愛されている公衆サウナのシンボルのようです。中世時代からサウナハットは形を変えながら、愛されているんですね。
参考文献:Savusauna ennen ja nyt


1. 素材・生地の厚さ
サウナハット選びにおいて「素材と生地の厚さ」は非常に重要です。
素材は大きく分けて4つの種類があります。
サウナハットの素材 | 特徴 | 遮熱性 | 速乾性 |
ウール(フェルト) | 断熱性が最も高い天然素材。熱源に近い席で効果的。 | 最高 | 低 |
綿(タオル生地) | 肌触りが良く、通気性良。短時間の利用やリラックスに適する。 | 中 | 中 |
合成繊維(ポリエステル・ナイロン) | 耐久性と速乾性に優れる。持ち運びやメンテナンスに便利。 | 低 | 最高 |
遮熱性と速乾性を兼ね備えた「タオル生地」が最もオススメです。
ただし、初心者の場合はそこまでお金をかけられないということもあると思います。
その場合は価格が比較的安価な「合成繊維」がおすすめ。速乾性が高いですが、アトピー性皮膚炎など肌が弱い方はタオル生地が安心して利用できるでしょう。
2.形状(頭のカバー範囲)
結論として、頭全体をしっかりと保護できるカバー範囲が広い製品がおすすめです。
各形状の特徴 | 遮熱性 | デザイン性 | コメント |
目深型 | 最高 | シンプル、機能重視 | 頭全体を覆い、断熱効果が最も高い。熱が頭皮に当たるのを完全に防ぐ。 |
円錐型 | 高 | クラシック、欧州風 | 上からの熱を防ぎ、均等に熱を遮断。素材によっては通気性も確保。 |
チューリップ型 | 中 | おしゃれ、定番 | 頭部のカバー範囲が比較的小さく、遮熱性はやや劣る。 |
特殊型 | 中~高 | 個性的、上級者向け | キャスケット型は首元までカバーできるため、遮熱性が高いものもある。 |
3.利便性(使いやすさ)
利便性という観点では、フックかけの有無や肌触りなど、サウナ施設での使いやすさを左右します。
チェックポイント | コメント |
フープ付きか | 【必須】サウナ施設のフックに掛けられ、湿気飛ばしにも必須です。 |
肌触りが良いか | 遮熱性に優れていますが、不快なチクチク感がある場合があります。裏地にポリエステルなどの肌触りの良い素材が使われているか確認しましょう。 |
4.メンテナンス性(お手入れ)
サウナハットは、定期的に手入れをすることで、清潔さを保ち、長持ちされることができます。
施設に持ち込んで湿気をもったまま、放置しないように注意しましょう。
チェックポイント | コメント |
速乾性 | 速乾性の高い素材(ポリエステル・ナイロン)を選ぶと、カビや臭いの発生を防ぎ、連日サウナ利用でも安心です。 |
洗濯方法 | 洗濯機対応のサウナハットを選びましょう。 ウールでも洗濯機対応の複合素材が増えています。 |
連日利用できるか | 速乾性の高いものを選ぶか、 2個用意してローテーションしましょう。 |
5.デザイン性
サウナハット選びでは機能性だけでなく、デザイン性も重要なポイントです。自分が持っているだけで気分があがる、そんな相棒を選べたらよいですね。
◆ポイント
- 売れ筋のバケット型はカラーバリエーションが豊富
- 他者と差をつけたいならフルフェイス型などがオススメ
- お気に入り施設のサウナハットもオススメ
素材で選ぶサウナハット
続いて、サウナハットを素材から選ぶ場合の商品をいくつか紹介いたします。
1.ウール素材


ウール素材を使用したサウナハットです。
本格的な遮熱性と手入れのしやすさを両立させたモデルで、多くのサウナファンに親しまれています。
◆評価ポイント
1.洗濯機可能で速乾性が高い
ウール100%ではない配合により、洗濯機での手入れが可能。連日のサウナ利用でも扱いやすい。
2.頭部カバー範囲が広い
頭部全体をしっかりカバーし、耳や側頭部まで保護。
サウナハットが本来持つべき保護効果を最大限に発揮します。
3.フックかけ付き
実際にサウナ内で使用しても一定の遮熱効果があり、
フックかけ付きなので、施設での利便性も高いです。
2.タオル生地


タオル生地(綿)を使用したサウナハットで、肌触りとメンテナンス性に優れています。
肌が弱い人も安心して利用できるため、多くのサウナファンに愛されています。
◆評価ポイント
1.天然オーガニックコットン
今治タオルで有名なオーガニックコットンを使用。
肌に優しく、乾燥機に対応しているためメンテナンスが非常に簡単です。
2.豊富なカラバリ
タオル地はその特徴から豊富なカラーバリエーションがあります。
ファッション性を重視する方にもオススメです。
3.ポリエステル素材


ポリエステル素材は、軽量・速乾・撥水に特化したモデルです。
◆評価ポイント
1.軽量・速乾・撥水に優れたポリエステル製
汗をかいた後でも短時間で乾くため、翌日も使いたいサウナーに最適。
カビや臭いの発生も防げます。
2.優れた携帯性
コンパクトに折りたためるため、ジムや旅行先のサウナに持ち運ぶのに便利。
4.ナイロン素材


ナイロン素材はアウトドアウェアなどで利用されることが多い素材、コスパと軽量性に優れたモデルです。
◆評価ポイント
1.軽くてふわふわ超軽量モデル
被っていることを忘れるほどの軽量感。サウナ利用の負担が少なく済みます。
2.リバーシブルで気分に合せて2色楽しめる
裏返すことで2色を楽しめるため、コストパフォーマンスが高いモデルです。
3.格安なのに遮熱性は十分
リーズナブルなのに遮熱効果を確保。初めてサウナハットを購入する方でも試しやすい。
サウナハットに関する知識
サウナハットの使い方
サウナハットを正しく使うことで、過剰な熱を防ぎ、のぼせにくくなる効果があります。
◆ポイント
- サウナハットは頭部の熱を防ぎ、のぼせや髪のダメージを軽減
- 耳や側頭部まで覆う商品であれば、保護効果を最大限に高めることができる
- アウフグースの際も、熱波の影響を和らげて快適に過ごせる
サウナハットの手入れ方法
サウナハットを長持ちさせるためには、使用後の適切な手入れが欠かせません。
とくに直射日光や高温の場所での保管は避けましょう。ウールやフェルト素材は熱で縮む特徴があるため、自然乾燥を心掛け、湿気を完全に飛ばしてから保管してください。
素材 | 洗濯方法の基本 | コメント |
ウール・フェルト | 手洗いが基本。ぬるま湯に中性洗剤で優しく押し洗い。 | 型崩れを防ぐため、洗濯機は避ける。自然乾燥を徹底しましょう。 |
コットン・ナイロン | 洗濯機で簡単に洗えます(洗濯時はネット推奨)。乾燥機対応のものが多い。 | 速乾性が備わっていることが多いため、使用後はすぐに干してカビや臭いを防ぎましょう。 |
サウナハットと併せて使いたいアイテム
アイテム | 効果 | コメント |
手ぬぐい | 汗拭き、身体洗い | 吸水性・肌触りの良い今治タオルがおすすめです! |
サウナマスク | 顔の乾燥防止、デトックス促進。 | 女性や肌の乾燥が気になる方におすすめ。最近はアジャスタ付きの商品もあります。 |
サウナマット | 快適、断熱、衛生的 | 施設側が用意したマットなど、同じものを使いまわしたくない人は持参するとよいでしょう。 |
サウナハットに関するQ&A
- サウナハットの代わりにタオルを巻いても良い?
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簡易的な効果はありますが、サウナハットは遮熱性・通気性・耐久性という観点で遥かに優れています。快適性を求めるならサウナハット一択です。
- どのくらいの期間使用できますか?
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適切にメンテナンスすれば数年間は利用可能です。ウール・フェルトは特に長持ちしやすいでしょう。
- サウナハットはいくつ持つべきですか?
-
会社員なら2~3個がおすすめです。限られた休日を楽しむ場合、洗濯後の乾燥時間を気にせず使い回せるほか、機能やデザインで使い分けができます。
- 普段使いの帽子との違いはなんですか?
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普段の帽子はサウナ内の高温・高湿に耐える素材や設計ではないため、遮熱性や通気性が不足しています。サウナでの使用には適していませんので、サウナハット代わりに持ち込まないように気を付けましょう。
まとめ|最高のサウナハットと選び方
サウナハットは、頭や髪を熱から守り、のぼせを防ぐ必須アイテムです。
遮熱性、メンテナンス性、デザイン性を総合的に判断し、あなたのスタイルに合ったものを選びましょう。
選定ポイント | おすすめの素材・形状の選び方 |
最高の遮熱性・長時間の滞在 | 複合素材(ウール&メッシュ)、または厚手のウール(目深型)を選ぶ。生地の厚さにも注目。 |
メンテナンス性・連日利用 | ポリエステル、ナイロン、タオル生地から選ぶ。 |
おしゃれ・ファッション性 | 特殊型(バケット型、キャスケット型)。ただし遮熱性が落ちる場合があるため、機能とのバランスを考慮する。 |
初心者でコスパ重視 | タオル生地、またはナイロン製で、中材に発泡ウレタンなどが入ったモデルを検討する。 |
サウナの楽しみは浴場だけでなく、道具選びから始まっています。
自分に合ったサウナハットを見つけて、最高の「風呂あがり」を追求していきましょう。
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